裏千家茶道 草月流いけばな 北小金教室

なぜこの季節に釣釜を掛けるのでしょうか？東風が吹くと鎖で吊り下げられている釜が、その微かな風によって、ゆっくりと揺れ、その揺れを見ていると、春が近づいていることを肌で感じ取ることができるのです。

3月は釣釜の季節…五徳を取り釜を鎖で吊します。釜は大釻と鉉で鎖にかけます。3月になると華やかな徒然棚を使いたくなります。釣釜のお稽古が始まると春が駆け足でやってきます。

お稽古の時は黒い水盤を使って盛花のお勉強をして頂きました。その写真をすぐに送って下さいました。この写真は当北小金教室でのものですが、同じ花材でも、水盤の色、生け方によって雰囲気が変わります。

自宅で生けた画像をIさんが送って下さいました。今日の花材は薔薇を使いました。薔薇は水揚を上手にすると生き生きとなります。

まず、お稽古にお見えになると、身支度を整えていただきます。そして席入…亭主の心意気をその空間の中に感じ取る事ができます。今日のお軸は遍界不曽蔵（へんかい かつてかくさず）真実を見失うな、そこに隠し事など存在しないという事。