裏千家茶道 草月流いけばな 北小金教室

今日のお軸は、夢は杏花の雲に入る…とお読み致します。昔中国の逸話にお金のない村人たちを無料で診療する医者がおりました。村人たちはそのお礼にと安い杏の木を医者の庭に植えました。その木に花が咲き、林となり森となり雲にまで届いたという話。夢とは偲ぶ意味もありますが、人のやさしさで溢れることを意味するような気賀します。

花は雪柳と加茂本阿弥椿、花入れは鮮やかなターコイズブルーに致しました。

今月は釣釜をお出ししているので、皆さま炭手前をなさっています。後炭手前をして頂きました。釜を清める際の茶室に漂う白い水蒸気…風情があります。

今日も皆さまお勉強をなさってからお稽古に臨んで下さいました。

当北小金教室では毎月奥伝のお稽古をして頂いております。釣釜にしておりますが、今月は大円草を皆さまお勉強しています。このお点前は１３代円能斎が考案されたものです。

淡々斎好みの棚で全体がひし形で華やかなので、当北小金教室では3月によくお出しいたします。袋棚に棗を入れておきます。棚の種類は沢山あり、その棚により扱いが違うので、なるべく色々な棚をお出ししてお勉強して頂いております。入会されて1年が過ぎるMさん、お点前も少しずつご自分のものにもなっています。